研究内容

1.結晶性ポリエステル・ポリアミド材料の高度化

ポリエステルやポリアミド類をベースとする高分子固体材料が、水環境下でオリゴマー/モノマー化する機構を分子レベルで解明することを目指しています。強靭性・耐久性を有しつつ相反する分解性も備え、究極的には、環境中でオンデマンド分解するしかけを構築します。

2.化石資源に頼らないグリーン構造材料の構築

タンパク質、多糖などの生体高分子を主成分とするグリーン構造材料の設計指針の確立を目指しています。分子構造の多様性、単分散性、環境調和性、生体適合性など、生体高分子ならではの特徴を生かしてユニークな力学特性を示す構造材料を構築します。

3.異種相界面における構造・物性の理解と機能化

バルクと比較して、エネルギー状態が著しく異なる異種相界面に焦点を当て、そこで起こる様々な分子イベントを物理化学的に解析しています。それらの情報をもとに、生体応答をアクティブに制御できる機能性界面材料の構築や、劣化抑制による高度なマテリアルリサイクルの実現を目指します。